犬に大根を与えてもいいのでしょうか?
与える際の注意点などもご紹介していますので
ぜひ参考にしてください。
犬に大根は与えても良い?
犬に大根をあげてもいいの?と思われますが、適正量を守れば与えても問題ありません。
また、大根を与えることで期待できる効果もありますのでご紹介していきます。
大根をあげることで体に役立つであろうと考えられるおもなもの
- カリウム|過剰な塩分を排出してナトリウムとのバランスを保ち、血圧を安定させる効果があります。
- カルシウム|カルシウムは骨や歯の材料になるだけでなく、神経の情報伝達にも重要な役割を持ちます。
- βカロテン|犬はβカロテンを体内でビタミンAに合成することができます。ビタミンAは健康な被毛を保ち、視力維持にも役立ちます。
- αトコフェロール(ビタミンE)|ビタミンEはトコフェロールとも呼ばれ、抗酸化作用を持ちアンチエイジングや認知症予防、アトピー性皮膚炎など皮膚疾患への抗炎症作用が期待されます。
- 葉酸|体の細胞の生まれ変わりや成長をサポートするという大切な役割を持ち、「造血のビタミン」と呼ばれます。
- ビタミンC|強い抗酸化作用を持ち、がん予防やアンチエイジングの効果が期待されます。
- 食物繊維|腸内細菌のエサとなって腸内環境を改善したり、食後の血糖上昇をゆるやかにして糖尿病を予防したりします。
大根はカリウムやカルシウム、葉酸、ビタミンC、食物繊維などを含み、
大根の葉にはβカロテンやαトコフェロール(ビタミンE)、食物繊維が多く含まれ、一緒に食べさせてあげたい健康食材です。
大根をあげすぎるとどうなる?
大根を犬に与えすぎてしまうと、水分過多になったり、
食物繊維を消化しきれなかったりといった理由から、下痢をしてしまう可能性があります。
あげすぎには注意して適正量を確認しましょう。
適正な量はどれくらい?
超小型犬(体重4kg未満) | 根:約20g(約大さじ1杯)以下 葉:約10g(大さじ2分の1杯)以下 |
小型犬(体重10kg以下) | 根:約40g(約大さじ2杯) 葉:約20g(約大さじ1杯) |
中型犬(体重25kg未満) | 根:約60g(約大さじ3杯) 葉:約30g(約大さじ1と2分の1杯) |
大型犬(体重25kg以上) | 根:約80g(約大さじ4杯) 葉:約40g(約大さじ2杯) |
※上記の量はおおよその目安であり、実際の犬の体格や運動量によって異なります。
大根を与える時の注意点
- 大根には「グルコシノレート」という成分が含まれています。グルコシノレートは体内で「ゴイトリン」という物質に変化しますが、このゴイトリンは甲状腺ホルモンの合成を阻害してしまいます。甲状腺機能が低下している犬には大根を与えないほうが安心です。
- 大根でアレルギーが出る可能性はゼロではありません。キャベツや白菜などアブラナ科の植物にアレルギーがある場合は注意が必要です。大根を初めて与えてから数回はアレルギー症状が出ないか注意してください。
- 大根の辛味成分でもあるイソチオシアネートが胃腸を刺激して下痢や嘔吐につながる可能性があります。与え過ぎに注意しましょう。
- 大根にはカリウムが豊富に含まれ、腎臓に不安のある子は注意が必要です。カリウム自体が腎臓に悪いわけではなく、腎臓の機能が低下していると血液中のカリウム濃度が高まり、心臓に悪影響が出るためです。特に大根の葉に多く含まれるため与えるのを控えるか、茹でるなど与え方を工夫するといいでしょう。
- アブラナ科の植物にはゴイトロゲン(グルコシノレート)と呼ばれる成分が含まれ、ヨウ素の吸収を阻害する働きがあるといわれています。甲状腺ホルモンの分泌に影響を及ぼし、甲状腺に負担をかけてしまう可能性がありますので、甲状腺に不安のある子は注意が必要です。